“assemblage” ver.0.2
5月-2015
Film installation:
5min | 1080 30p | SonyHDR-TD10(1080p-3D)
Shooting and editing: Richi Owaki
Performance: RIchi Owaki
Exhibition:
2015 | Association Culturelle Franco-Japonaise de TENRI / Paris. France
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この作品は彫刻の問題をダンスの視点から再考察しようとする習作である。
なぜ近年彫刻家はインスタレーションと呼ばれる形態にまるで職場を譲ったかのごとく、王道から退き姿を隠したのだろうか?
彫刻が抽象的な対象を主題として扱いだしたのはつい最近の100年の話で、人類は常に人間について考察してきた。
その本質はボリュームをどうのよに感じ取りそれを物質化することに他ならない、この長年の考察は忘れ去られたかのうように見える。
私はこの問題をパフォーマンスの問題として再考察し、実際に自分の方法で試してみた。
特にロダンの提案するアッサンブラージュの試みである。
映画ではカメラや、カメラマンの自身の身体性がカメラに記憶されないように、細心の注意を払う。
これは映像言語の問題で、カメラやカメラマンの身体性が記録されてしまうと主観的な意味が強くなるため、あくまで客観性を担保するために、撮影というプロセスと見る側に感じさせないように撮影される。
この作品ではこれまでの客観視を中心とした映像言語を排除するために、常にカメラは動き回り、また奥行きをや重力もかき消すために、背景は黒く、床に鏡を貼り、自撮り棒で撮影され、そしてボリューム感を作るために3Dカメラで撮影された。