
昨年に、上賀茂神社裏山の”倉庫をアーティストのためのスペース”として改装し、年末よりオープンしました。名前は住所の”京都市北区上賀茂神山”を短縮したカミカミ倉庫とし、そこに息子の助言で「名前によく㈱とついているから(山)をつけたら?」ということでカミカミ倉庫(山)に決定しました。上賀茂神社裏山の倉庫=カミカミ倉庫(山) イメージはスムーズに繋がると思います。
これは改装と並走して倉庫部分問い合わせが増えてきたためです。年も明けましたし、これまで手付かずだったの詳細をまとめて報告します。また宣言ですが、3月2日にはskinslidesの再展示を計画しています。詳細や見学をご希望の方は、ホームページからご連絡ください。
>カミカミ倉庫(山)HP レンタル申し込みはこちらのホームから






これまでの改装
現状は、ホームページも作成され、かなり綺麗になってきました。大掛かりな作業はほぼ終了し、シャッターや戸口の下の隙間以外からは生き物が入れない状態になっています。山の倉庫なので、これは非常に重要な問題です。天井の隙間を埋め、床の凹みを塞ぎ、柱も鉄の金物を入れて整えました。



外壁塗装地元に発注
外壁塗装ですが、隣の倉庫との隙間が足場が悪く、自分では数日かかることから、時間もないので外注してみました。仕事はいいのですが、ぼったくられたのか、これが普通なのかよくわかりませんが、材料も足場もこちらが用意し設置もしたのですが、一日半で9万かかりました。2人で作業するのかと思ったら、職人さん1人が塗って、もう一人の社長は、ずっと下からお喋りをしているだけでした。


舞台作品で壁材リサイクル
2024年9月の京都国際舞台芸術祭(KEX)のオペの仕事をした際に、作家の松本奈々子、アンチー・リンさんから、サステナブルな床養生材について相談を受け、たまたま倉庫内外壁用の構造用合板が取付前だったので、それらを黒く塗装して貸し出すことにしました。作家のサインも記念に残しています。




日本でのアトリエ貸し出しの問題
彫刻家・ヤノベケンジさんの助言から、アーティストへの貸し出しは、プロジェクトごとに行う方向で検討しています。これは日本のアート事情と密接に関連しており、中堅アーティストの課題を反映しています。
アートフェスティバル型の発注スタイルでは、5年程度で作品の継続的な受注が途切れ、アーティストが仕事を辞めてしまうケースが多いことが課題となっています。つまり、最初はいいが5年後支払いが途切れ、場合によっては夜逃げも考えられます。この問題は全国的な問題で、現状では根本的な解決策は見出せていません。倉庫エリアの運用については、湿度や虫の問題を考慮し、紙作品の展示は控えめにしています。貴重な作品を保管する際は、エアコン付きの部屋を借りるか、厳重な梱包や木箱の使用をおすすめします。
3月にオープンイベント予定
3月2日のskinslides展示を計画しており、追って詳細をご報告します。