2025年3月末まで東京都現代美術館で開催されている坂本龍一展「音を視る 時を聴く」には、私が創作段階から携わった作品が2点あります。その一つが「water state 1」です。この作品は、坂本龍一氏と高谷史郎氏によって2013年の山口情報芸術センター(YCAM)10周年記念展で創作展示されました。
坂本龍一氏が総合ディレクターを務めたYCAM 10周年記念祭は、「アート」「環境」「ライフ」というテーマのもと、芸術と自然、そして未来の可能性を深く問い直す試みでした。「water state 1」はその象徴ともいえる作品で、坂本氏の独自の視点と、多くの人の努力が結集した結果として生まれたものです。
ダンスのコンピューティングを研究するうえで重要と思われる文献の”TRANSMISSION IN MOTION The technologizing of dance”トランスミッション・イン・モーションダンスの技術化の書籍をイントロダクションだけ共有します。(kindleの試し読みでもイントロは読めます)
2017年に創作さえた「The Other in You」は、VRや3Dコンピュータグラフィックス、立体音響、触覚デバイスを駆使した新しいコンテンポラリーダンス鑑賞法を提案した映像インスタレーション作品です。従来の観客が客席からダンサーを鑑賞する方法とは異なり、観客はVRヘッドセットを装着し、白い球体の触覚デヴァイスに触れながら、ダンス空間に没入します。視点が観客自身からダンサーの視点に移行すると、自身がダンスを体験しているような感覚が生まれ、他者と自分の境界が交錯する体験が可能になります。作家は、このような体験を通じて他者と自分の関係性の深化を描き、作品名にその意味を込めています。本論文はこの作品の背景にある歴史、技術、哲学からVR映像インスタレーションの可能性について検証します。
This is a video tutorial produced for the workshop “RAM CAMP in Kyoto” offered at KYOTO EXPERIMENT Kyoto International Performing Arts Festival 2017. You can study the outline of the workshop. Tutorials #05#06 can be used universally for creating choreography for dance using motion capture.
KYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭2017で開講されたワークショップ「RAM CAMP in Kyoto」のために制作されたビデオチュートリアルです。ワークショップの概要が勉強できます。チュートリアル#05#06はモーションキャプチャーを使ったダンスのための振り付けの創作に汎用的に使用できます。
前回は、野口三千三の「原初音韻論遊び」として、声帯を振動させて出す音”a, e, i, o, u”について説明し、”h”と”n”について考察し、”n”の重要性について言及しました。今回は、”a, e, i, o, u”などの一般的な発音に必要な口腔の形を考えたうえで、言葉とそのニュアンスが共通感覚(コモンセンス)として立ち上がっていくかについて考察します。