感覚とイメージをつなぐ: 感覚のツール化

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「イメージと感覚をつなぐ脳のチャンネルの開発方法」で述べた「アイソメトリーの実践」の説明が不足していると感じることから、アイソメトリー、つまり動きの感覚をどのようにツール化し、使いこなせるようにするか、具体的な実践を交えて検証します。

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プロジェクションの活用

床にポイントを決め、そこから指先へと伸びる想像上の線をたどります。この線は目に見えないため、適当にやると、パントマイムのように見た目の動きになってしまう可能性があります。感覚を連続的に体の中に通すためには、もっと感覚を連続的に体の中を通す必要があります。

この練習は、まず、スティーブ・パックストンが言及するマテリアルフォー・ザ・スパインのなかで「プロジェクション」という概念を引用します。

左:中指のプロジェクション 中:小指のプロジェクション 右:親指のプロジェクション

プロジェクションとは、照射ということですが、対象物と双方向の関係性があります。パクストンはこれを感覚的にとらえることを述べます。実施方法としては、プロジェクション(指差し)を親指、人差し指、中指、薬指、小指をそれぞれに試すものです。実際に各指は指差しした際の感覚は異なります。親指は太く、小指は細くといった具合に、対象物とのむずびつく感覚が異なります。パクストンはさらに、体内のつながりを述べ、小指薬指は下半身へ、親指人差し指は肩へつながっていると述べます。実際試してみるとわかりますが、親指の指差しをより力を入れると、肩が上がっていくことを体感します。余談ですが、肩こりがひどい人、緊張して肩が上がりやすい人は、何をするにも親指人差し指に力が入っています。小指側が使えるようになると、下半身との連活が良くなる。武道をやられている方はよくご存じと思います。足の裏で動作が行えいるようになり、戸の開け閉めのような押し込む動作や押しつぶすようなパフォーマンスに優れています。

感覚的な錯覚の実験

ただしこのプロジェクションという概念は私の経験では、拡張が難しいです。体内から線をどう照射するかを実感できますが、特定のポイントを感じ取るのは難しいです。

そこで、感覚をもっとツールとして考えて、具体的に身体にインストールすツールとして活用する方法を実践してみましょう。
これはラバーハンドイリューションと呼ばれる古典的な感覚の実験をベースに反転することができます。日本では、小鷹研理先生のスライムや風船を使って肘を伸ばす錯覚の実験が有名です。YCAM InterLab Camp vol.4 遠隔・身体・共創でも紹介されました。

小鷹先生の実験は、おおむねよく伸びる皮膚の箇所を使うので、肘や耳たぶなどで行います。たしかによく伸びる箇所の方が錯覚は作りやすいのですが、実際はどの部位でも脳内の心的イメージで伸びるイメージと結びつけられれば、どの部位でも伸びます。小鷹先生の耳たぶの錯覚を応用して、指でやってみましょう。

風船を使った指の感覚拡張のための具体的な実践

まずゴム風船を指の先端にすっぽり抜けないようにはめます。次に風船のついた指を机の下に隠します。この状態で、ゆっくりと風船の先端を引っ張ります。引っ張る際には、指の感覚に集中し、繰り返し行ってその感覚を覚えます。すうると、ゴム風船が無くても、少し引っ張ったり、引っ張られていることをイメージするだけで、長く伸びた感覚が思い出せるようになります。

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Nobiruyubi

プロジェクションの応用と感覚の記憶

風船の方法は指だけでしたの手腕背中までをつないだ一直線を伸ばしてみましょう。まずタオルかてぬぐりを用し、それをドアノブや椅子などにUの字形に引っ掛けます、この時、の両端を右手と左手で持ちます。右手を伸ばすならば左手でゆっくりと引っ張ります。引っ張る際に、右腕から背中までが一直線に伸びていくように感覚に集中します。この時、左手は力いっぱい引くのではなく、椅子が動かくない程度に引くことがコツです。だいたい、左で引く力2割、右腕が伸びる力を8割ていどで引きっパるのがコツです。引っ張る際に滑らないようにすることが重要です。この練習を通じて、腕が伸びる感覚を体内にインストールし、タオルがない状況でも同じ感覚を呼び出せるようになります。

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Udenobiru

この二つを行うと、個人差はあるものの、飛躍的にプロジェクションができるようになるはずです。
線を延長する。ポイントをずらすといったことが可能になります。
感覚があいまいになったなら、また同じエクササイスをして、感覚の記憶をを復活させる子tもできます。

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