InterActment

InterActment” is a word coined from the combination of “interaction” and “actment. It refers to movements that promote communication through gestures and actions that arise spontaneously on the spot, without being bound to a genre or method, such as dance, or completely dependent on verbalization, such as sign language.
インターアクトメント(”InterActment”)は、”interaction”(相互作用、交流)と”actment”(行為)の組み合わせ造語です。ダンスのように、ジャンルやメソッドに縛られない、また手話のように、言語化することに完全に依存しないその場で自然に生まれる身振りや動作を使ってコミュニケーションを促進するようなムーブメントをさします。

RAM Dance Toolkit Tutorial Video 2017

This is a video tutorial produced for the workshop “RAM CAMP in Kyoto” offered at KYOTO EXPERIMENT Kyoto International Performing Arts Festival 2017. You can study the outline of the workshop. Tutorials #05#06 can be used universally for creating choreography for dance using motion capture.

KYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭2017で開講されたワークショップ「RAM CAMP in Kyoto」のために制作されたビデオチュートリアルです。ワークショップの概要が勉強できます。チュートリアル#05#06はモーションキャプチャーを使ったダンスのための振り付けの創作に汎用的に使用できます。

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未来っぽいおまじないを創る: 個人の願いをかなえるOMAから、コミュニケーションのためOMAへ

おまじない(OMAに省略)というと、一般的に幸運を引き寄せ、不幸を祓い、願いをかなえるための民間呪術とされています。小学生の頃に友達の間で流行ったけど、嘘っぽい印象があるかもしれません。しかし、よく考えると、私たちの日常生活にはOMAに似た習慣がたくさんあります。例えば、名前や数字を覚えるときに覚えやすいフレーズに言い換えたり、タスクを紙に書いて貼り出したりすることも、広い意味でOMAと言えます。

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感覚とイメージをつなぐ: 感覚のツール化

「イメージと感覚をつなぐ脳のチャンネルの開発方法」で述べた「アイソメトリーの実践」の説明が不足していると感じることから、アイソメトリー、つまり動きの感覚をどのようにツール化し、使いこなせるようにするか、具体的な実践を交えて検証します。

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2022年メタバースパフォーマンス最先端レポート : YCAM InterLab Camp vol.4:遠隔・身体・共創 DAY2 トーク+ショートパフォーマンス

シエ・ジル・ジョバンは、スイスのジュネーブを拠点に活動するダンサー兼振付家です。2008年には山口情報芸術センター[YCAM]で”Text to Speech”という作品を上映しました。今回は、「YCAM InterLab Camp vol.4:遠隔・身体・共創(2022年12月)」に登壇し、そのもようを文字お越ししたものです。

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大脇: ジルさんはメディアアートとステージパフォーマンスを融合させた作品を数多く発表し、今回の登壇ではテレプレゼンスをテーマにした作品を披露し、その現場の声に直接触れることを提案しています。彼のカンパニーは最近、積極的にパフォーマンスを配信しており、ジュネーブを拠点に世界中に向けてパフォーマンスを展開しています。

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身体言語の新時代:インターアクトメントが切り拓くコミュニケーション革命

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インターアクトメント(”InterActment”)は、”interaction”(相互作用、交流)と”actment”(行為)の組み合わせ造語です。ダンスのように、ジャンルやメソッドに縛られない、また手話のように、言語化することに完全に依存しないその場で自然に生まれる身振りや動作を使ってコミュニケーションを促進するようなムーブメントをさします。

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イメージと感覚をつなぐ脳のチャンネルの開発方法 : インプロビゼーションテクノロジーズの解説

ウィリアム・フォーサイスのベースになっているテクニックはインプロビゼーションテクノロジーズ(以下、IT)と呼ばれるフランクフルトバレエ時代開発されたテクニックがベースになっており、これは、フォーサイスがザ・フォーサイスカンパニーに移行した後も根幹にある概念です。ITはバレエの構造を解体し、それを拡張することでバレエのテクニックを深化させています。フォーサイス自身も指摘しているように、このプログラムはダンサーが事前に学ぶためのものであり、基礎を習得するための教材として機能しています。また、桜井圭介先生も『ダンシング・オールナイト』で触れており、ITは他のジャンルのダンサーにとっても有用で、ダンスを拡張するツールとして紹介されています。

しかしながら、この教材は単に模倣するだけでは意味をなさないのではないか、と私は考えています。自身が、(元)ザ・フォーサイスカンパニーのダンサーたちからエクササイズを学んできた経験から、具体的に「イメージと身体運動、感覚をつなぐ脳のチャンネル」をどのように発展させるか、その方法が詳細に紹介されていないと感じました。つまり、この教材を無批判に使用すると、見た目はフォーサイス風になるかもしれませんが、内側では何も得られないかもしれないという懸念があります。この問題に取り組むため、私は自らの体験に基づき、感覚的にイメージと身体を結びつける方法について解決策を模索し、それを紹介したいと考えています。

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ボディーランゲージの暗号:コミュニケーションの圧縮と解凍

前回は表現者の動きの圧縮にフォーマスして考察しました。その圧縮は多様なレベルで行われており、所作がパズルのようにつながって一つの運動を作り出しているもの。無意識に体の反応が所作に表れているもの。感情などの質が所作に折りたたまれているもの。といった内容でした。今回は、この圧縮された動きを見た人がその内容をどのように読み取るか、つまり、動きの解凍についての考察です。

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インターアクトメントの習作

この作品は、新しいコミュニケーション手法としての「インターアクトメント」を試みるために、動詞と助詞を組み合わせた言葉を創作しました。まず、あらかじめ選ばれた動詞を助詞として観客が選び、その動詞を基に動きのパーツを考え出しました。そして、それぞれのパーツの組み合わせを検討することで、言葉遊びのように動きを構築しました。この作品は振付そのものを披露するパフォーマンスです。

多くのダンスはシンプルな助詞のニュアンスを重視してスッキリとしたものを目指しますが、この作品では助詞自体の微妙なニュアンスを複雑に重ね合わせました。この作品は合計3回の公演を行い、最終公演では観客と「息」を声に出してもらうことで、客席とステージとの一体感を作り出す試みが行われました。

For this piece, we created a language that combines verbs and particles in order to experiment with “Interactment” as a new communication method. First, the audience chose a pre-selected verb as a particle, and based on the verb, we came up with movement parts. Then, by examining the combination of each part, the movement was constructed as a play on words. This piece is a performance that showcases the choreography itself.

While most dances aim for a clean and clear focus on the nuances of simple particles, in this piece, the subtle nuances of the particles themselves were layered in a complex way. This piece was performed a total of three times, and in the final performance, an attempt was made to create a sense of unity between the audience and the stage by having the audience and “breath” together aloud.

イマイチダンス発表公演2023″ダンスと地平”
Performance | 29-30Sep2023 | StudioIMAICHI [Yamaguchi/JP]
振付: 観客の皆さん+大脇理智
パフォーマンス: 大脇理智
インターアクトメントの習作 1,2,3 (20min)

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動きの圧縮が与える影響 : ダンスが下手な人の特徴とは?

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この記事はダンスにおける「動きの圧縮」を探求し、「動きの圧縮」のアイデアがどのように発展してきたか、そしてダンス表現におけるその影響について解説します。プロのダンサーと下手なダンサーの動きの比較や、独自のパフォーマンスでの「動きの圧縮」の利用、そしてコミュニケーションにおける動きのニュアンスの重要性に触れながら、ダンス表現の多様性や可能性を探求します。

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声から動きへ3

前回は、野口三千三の「原初音韻論遊び」として、声帯を振動させて出す音”a, e, i, o, u”について説明し、”h”と”n”について考察し、”n”の重要性について言及しました。今回は、”a, e, i, o, u”などの一般的な発音に必要な口腔の形を考えたうえで、言葉とそのニュアンスが共通感覚(コモンセンス)として立ち上がっていくかについて考察します。

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声から動きへ2

発音が体の動きにどのように影響しているのでしょうか?野口体操のアイデアから始め、基本的な発音の”h”と”n”の発音(無音)に焦点を当て、それをする際の身体を検証します。その中で邦楽に置ける歌の発音における”n”の音に注目し、発声がパフォーマンスに影響を与えている可能性が考察されています。

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“随意と不随意の境界線を眩く”(co-works: Jareo Osamu, Sinichiro Kumagai )

Part 1 砂連尾理のアイディアをめぐって
『随意と不随意の境界線を眩く』
ゲスト :熊谷晋一郎(小児科医・当事者研究)
協力:山口情報芸術センター[YCAM]大脇理智

Performance:
Jareo Osamu, Sinichiro Kumagai ” The 3rd 超連結クリエイション 3人の振付家・演出家が挑戦する、未来のダンスの発明!!, Part 1『随意と不随意の境界線を眩く』”
2016.1.24 | Kyoto Arts Theater studio21/ Kyoto, JAPAN

第3回「超連結クリエイション」のアーカイヴ